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ユーザー調査:インターネット広告がブランディングに与えるインパクト(前編)


ユーザー意識調査


2023年度のインターネット広告費(2024年2月 電通発表)は、3兆3,330億円と過去最高を達成しました。この内訳について、2024年3月にCCI/電通/電通デジタル/セプテーニが共同で発表した「2023年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によると、ディスプレイ広告費:7,701億円、ビデオ広告費:6,860億円で、合計は14,561億円と、前年比109.5%の伸長となっており、先述のインターネット広告全体の前年比:107.8%を上回る伸びを見せています。


株式会社SUIMでは、この成長が実際にユーザーにどのように受け取られ、ビジネスにインパクトを与えているのかを調査するため、20歳〜69歳の男女1,000人にアンケートを実施しました。今回はその結果と考察(前編)をご紹介します。



 

調査方法:「Yahoo!クラウドソーシング」のアンケートシステムによるWEBアンケート

調査対象:Yahoo!クラウドソーシング登録モニターのうち、20~69歳の男女

有効回答:1,000名

調査日:2024年6月28日


 




インターネット広告、好き?嫌い?


まず、「記事や動画などのコンテンツ閲覧中に広告が表示された際、どのように感じていますか?」という設問に対して、「好き」「どちらかといえば好き」と回答した方は8.8%である一方、「嫌い」「どちらかといえば嫌い」と回答した方は72.6%となりました。インターネット上での広告が好きな方は少なく、広告そのもののイメージ自体があまり良くないと言えるでしょう。昨今、MFAやSNS上での詐欺広告が話題に上がっておりその在り方が議論されていますが、コンテンツ上でのインターネット広告に対しても、7割のユーザーがネガティブに感じていることは、インターネット広告の在り方そのものを再考する段階にあることを表していると考えます。

インターネット広告への好感度


さらに、細分化して年代別に見てみると、「嫌い」「どちらかといえば嫌い」が全体的に多いものの、20代・30代では、好感をいだいている層が他の層と比較して約2倍いることがわかりました。

インターネット広告の好感度 年代別





インターネット広告の課題



続いて、上記で「どちらかと言えば嫌い」「嫌い」と回答した人に対して、「インターネット広告の嫌いな点」を選択式(複数回答可)で質問。

「コンテンツの閲覧を邪魔される点」が67.7%と最も多く、「全画面に表示されコンテンツに戻るのが難しくなる点」が29.0%となり、ユーザーのコンテンツ閲覧や視聴を妨げる点が大きな影響を与えていることがわかりました。

また「興味がない商品・サービスの広告が流れる点」が49.7%、「何度も同じ広告が配信される点」が45.1%と続いており、よりユーザーとの関連性が高い広告の提供、そしてユーザービリティを考慮した広告の必要性が顕著に表れていると言えるでしょう。


インターネット広告嫌いな理由


年代別に見てみると、「興味がない商品/サービスの広告が配信される点」が「20代」と「30代以上」を比較すると後者が125%と高い結果となり、他の選択肢と比較して懸念要素が強いことがわかります。この点は、様々なプラットフォームがAIやコンテキスト、興味関心データを駆使してよりユーザーにあった広告配信手法を推進している中で、少し意外な結果であると感じました。運用型広告においては、どこにどのような広告がどれだけ配信されているのか、というのが不透明である場合が多く、プラットフォームとユーザーとの間で実状理解に齟齬が生まれている可能性も否定できないのでは、と考えています。


インターネット広告嫌いな理由 年代別




ブランドイメージへの実際のインパクト


では最後に、インターネット広告がブランディングに与えるインパクトをみていきましょう。

「見た広告の内容により、そのブランド/企業/商品への印象が【良くなった】ことがありますか。」という設問に対して、「あまりない」「ない」と回答した方は76.2%となり、現状ではインターネット広告による認知向上や興味喚起の難易度が高いことがわかりました。一方「ある」「たまにある」と回答した方は23.8%となっており、先述の設問結果も考慮すると「コンテンツ閲覧・視聴の邪魔をしないこと」、「ユーザーの興味のある内容を訴求すること」が、インターネット広告のブランディング施策において重要であると考えられます。


インターネット広告がブランディングに貢献


また年代別にみると、20代の「ある」「たまにある」と回答した方が33.0%に対し、年代が上がるにつれてその数字は下降傾向にあることから、ターゲットとする年代に応じて、アプローチの方法をよく検討する必要があることが表れています。


インターネット広告ブランディングに貢献 年代別




今回ご紹介した結果は、インターネット広告に携わる人であれば、傾向としてはある程度想像に難くないものでしょう。我々SUIMは、このように実際にユーザーの声に耳を傾け、具体的に数値化することを通して、特に広告主の皆様が「広告予算を有意義に活用できているのだろうか」という疑問を感じていただくきっかけをご提供できればと考えています。



 


株式会社SUIMは、独自のSUIM AD Platformにより、卓越した透明性を誇る、安心安全な環境でのブランディングをサポートしています。信頼できるSUIMの広告プラットフォームのご活用をぜひご検討ください。

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