年々増加の一途を辿るインターネット広告需要。実際にはどのような結果を生み出して、ユーザーにはどのように受け止められているのでしょうか。株式会社SUIMでは、インターネット広告がユーザーにどのように届いているのか、またビジネスに対するインパクトを調査するため、20歳〜69歳の男女1,000人にアンケートを実施しました。今回はその結果と考察(後編)をご紹介します。
前編はこちら
調査方法:「Yahoo!クラウドソーシング」のアンケートシステムによるWEBアンケート
調査対象:Yahoo!クラウドソーシング登録モニターのうち、20~69歳の男女
有効回答:1,000名
調査日:2024年6月28日

前編では、インターネット広告に対する認識についてネガティブに感じている人が多く存在するという事実、そしてその理由を掘り下げ、さらにインターネット広告によるブランディング・認知拡大に与えるインパクトを見てきました。
インターネット広告閲覧後のユーザー行動
「インターネット広告により、ブランド/企業/商品への印象が【良くなった】ことがありますか」という設問に対しては、下記の通り「あまりない」「ない」と回答した方が76.2%となっており、改めて、そのユーザーにあった訴求内容や配信手法の重要性が浮き彫りになりました。

上記で「ある」「たまにある」と回答した23%の方々に対して、「その広告を見た後に、そのブランド/企業/商品についてどのような行動を起こしたことがありますか」という問いかけを行ったところ、「インターネットで検索した」が圧倒的に多く、次いで「SNSで検索した」という結果となりました。このことから、インターネット広告キャンペーンの一つの指標として検索数は重要であるということ、そして、ブランド企業はソーシャルメディアの運用を効果的に行っておくことが必須であると言えるでしょう。

約6割のユーザーが、ブランドイメージの悪化を経験
続いて、「見た広告の内容により、そのブランド/企業/商品の印象が【悪くなった】ことがありますか」という設問に対しては、なんと59.2%もの方が「ある」「たまにある」と回答しています。先述の「印象が良くなった」という人の23.8%と比較して、圧倒的に高い数値がでています。また、この設問に関しては、年代による顕著なばらつきは特にみられませんでした。つまりインターネット広告業界全体として、よりユーザーが必要とするコンテンツをユーザーの邪魔をしない形式で配信していくことが必要であると考えられます。

上記に付随して「見た広告の内容が【自分向けだと感じる】ことはどの程度ありますか」という設問を行ったところ、ほとんど感じない」と回答した方が51.5%となり、パーソナライゼーション改善の必要性が問われる結果となっています。インターネット広告の嫌いな点に関して約半数のユーザーが「興味がない商品・サービスの広告が流れる点」と回答していたことを考慮すると、いかにパーソナライズされた広告が必要とされているか、が如実に現れていると言えるでしょう。

またこの設問に関しては、年代間の差が大きく、年代が上がるにつれて「パーソナライズされていると感じない」と回答する傾向が高くなっています。Z世代など生まれた時からインターネットに囲まれていることによりインターネットそのものに対する向き合い方の違いもあると予想されますが、やはりユーザーが求める情報を届けるという根本に重点をおくことが必要であると考えられます。

自分だけの広告体験を
最後に、「広告を見たことがきっかけとなり、商品を購入したことはありますか」という問いに対しては、なんと72.6%の方が「ない」と回答しています。この数字は我々としても少し予想外の結果でした。

年代別に見ると、先ほどの「広告がパーソナライズされているか」という設問と同様に、年代が上がるにつれて、「購入したことがない」人が増える傾向となっています。やはり、これまでも申し上げているように、情報が溢れている現代においては、ユーザーが必要としている(と思われる)情報を確実に届け、購入意欲の醸成に繋がる広告体験を作り出していくことが重要であると考えられます。

今回は調査を通して見えてきた、本当にユーザーが必要としている広告を配信することの重要性をご紹介しました。
様々なプラットフォームにより、それぞれのデータを駆使することで、ユーザーにあった広告を配信する技術は日々進歩していることは事実です。しかしながら、「広告体験」という意味では、まだまだ改善の余地がある、ということが今回の調査結果から見えてきました。
限られた広告予算をいかに効率よく投資すべきか。また、自身のブランドに対してユーザーが期待する反応をしてくれているのか。これまでのやり方を踏襲するだけではなく、見直しをしたり、変化を加えていくことで、より目標達成に向けた戦略への道筋が見えてくるかもしれません。
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